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2009年7月22日(水)「しんぶん赤旗」

「働く貧困層なくせ」

全労連など 最賃審会場前で宣伝


 今年度の最低賃金の目安を決める中央最低賃金審議会の小委員会が具体的協議に入った21日、全労連と国民春闘共闘は東京都港区の会場前で、「最賃を全国一律時給1000円以上へ引き上げ、貧困と格差を是正せよ」と訴える緊急行動をおこないました。雨の中、各単産、地域から45人が集まり、最賃引き上げを求める意見書を提出。会場前で職場や地域の実態をリレートークで訴えました。

 全労連の伊藤圭一調査局長は、「経営側は不況を理由に、生活保護水準を下回る逆転現象の解消を遅らせようとしているが許されない」と強調。地方であっても、自動車通勤が不可欠であるなど、生計費は都市部並みに必要だと指摘し、全国で時給1000円以上の実現を訴えました。

 全労連・全国一般の大木寿委員長は「いま1000万人以上が年収200万円以下で働いている。いまこそ人間らしく働ける最賃に、政府は決断すべきだ。審議委員も労働者の命がかかっていると、肝に銘じてほしい」と発言しました。

 国公労連の秋山正臣書記次長は、「私はハローワークの職場出身だが、求人票には、日給月給制が多く、非正規雇用は最賃スレスレで、生活が厳しい。働く人の収入を増やし、中小企業を助成することこそ必要です」と訴えました。

 参加者は「生活できる賃金を保障しろ」「格差の最賃は認めないぞ」「ワーキングプア(働く貧困層)をなくせ」とこぶしをあげました。



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