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2009年7月9日(木)「しんぶん赤旗」

愛知労働局に集団申告

三菱重工は直接雇用せよ


 派遣先の三菱重工冷熱事業本部(愛知県清須市)を契約半ばで解雇された名古屋北部青年ユニオン(全労連・全国一般労働組合愛知地方本部)の組合員が8日、同社への直接雇用を求めて愛知労働局に集団申告を行い、受理されました。

 申告したのは、40代から60代までの男女4人。いずれも、12月末から1月半ばにかけ、契約期間を残したまま同社を中途解雇されました。

 このうち47歳の男性は1988年から、派遣会社2社を通じて同社に勤務。偽装請負期間は15年間に及び、2年前にようやく二重派遣が是正されました。男性は、「20年間一生懸命働いてきました。次の仕事を紹介されることもなく、解雇と同時に寮も追い出され、本当に悔しい」と憤ります。

 愛知労働局は、同社を派遣切りされた男性(53)の申告(2月末)にもとづいて、直接雇用するよう指導。しかし同社は男性に対して、「何でうちがあなたを雇わなければいけないのか」と述べ、労働局の指導に真っ向から異議を唱えたといいます。

 申告に同行した國村忠文・全国一般愛知地本書記長は、「三菱重工は偽装請負期間中も徹底した隠ぺい工作を行っており、きわめて悪質。労働局は是正勧告すべきです。これは氷山の一角。大企業の不法を正すために、厚生労働省みずから実態を調査し、法整備も含め早急に対策を講じることが求められる」と語ります。



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