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2009年7月8日(水)「しんぶん赤旗」

二つ以上の仕事かけもち

多くは30、40代既婚者

労働政策研究・研修機構調査


 複数の仕事をしている人は30代、40代の既婚者に多く、本業だけの人よりも収入が低い―。こんな結果が、労働政策研究・研修機構が6日発表した「副業者の就労に関する調査」で分かりました。インターネット委託調査によるもので、17万4318人の有効回答を得ました。

 同調査によると、本業を含めて二つ以上の仕事をしている人の年齢は、30代が38・3%で最も多く、40代の32・8%が続きます。このうち、副業が一つの人の年齢は、30代が38・7%、40代が32・0%。二つ以上の人の年齢は、30代が36・6%、40代が36・0%です。

 副業を持つ人は、結婚している人が53・3%を占め、そのうち配偶者が仕事をしている人の割合は83・2%の高率です。

 副業をしている理由は、「収入を増やしたいから」が31・3%で最も多く、「一つの仕事だけでは生活自体が営めないから」の15・1%が続きます。

 副業者の本業では、正社員が27・2%にとどまり、パート・アルバイトが21・9%、自営業主の15・8%を占めます。

 雇用者のうちでは、本業がパート・アルバイトで副業もパート・アルバイトの組み合わせが35・4%で最も多く、本業が正社員で、副業がパート・アルバイトの23・8%が続きます。

 副業者の月収は、額面で10万円以上20万円未満の人の割合が25・4%で最も高く、20万円以上30万円未満の21・2%が続きます。一方、仕事が一つの人では、20万円以上30万円未満が25・8%で最も多く、副業を持っている人の方が総じて収入が低くなっています。

グラフ

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