2009年7月2日(木)「しんぶん赤旗」

米価暴落対策をとれ

政府米の買い上げなど 農民連が農水省要請

紙議員同席


 農民連(農民運動全国連合会)は1日、東京・霞が関の農水省を訪ね、下落傾向を強める米価の暴落対策を要請しました。日本共産党の紙智子参院議員(農水委員)が同席しました。

 主食の米は、60キロをつくるために全国平均で1万6412円かかりますが、4月以降の米卸業者間の売買では1万3000円前後に急落しています。大手量販店では、生産者米価に換算して1万円を割る“安売り米”も現れています。

 農民連の白石淳一会長ら代表は、「このままでは今年産米のできる秋には暴落の危険が大いにある。稲作農家に過大な負担がかかり、稲作は続けていけない」とのべ、政府米の買い上げによる価格安定、大手量販店の買いたたきを規制することを求めました。

 政府米の買い入れ問題は、在庫100万トンという備蓄水準に10万トン以上足りない状況になっています。参加者は、「自ら決めた備蓄水準だ。アジアの米需給ひっ迫にも備え、緊急に買い入れるべきだ」と迫りました。

 応対した農水省総合食料局の町田勝弘局長らは、市場動向にゆだね、現時点では買い入れはできないと表明する一方、「1、2カ月先はなにがあるか分からない」とのべ、作柄や水田生産調整具合などをみて判断する意向を示しました。

 生産者米価暴落への不安は農村現場では強く、岩手県の花巻市などでは、政府買い上げを求める議会意見書が可決されています。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp