2009年6月28日(日)「しんぶん赤旗」
自立の街づくりへ
自治体フォーラム始まる
三重・朝日町
東海地方で初の開催となる第13回「全国小さくても輝く自治体フォーラム」が27日、三重県朝日町で始まりました。70市町村から約200人が参加しました。
会場となった朝日町は、面積約6平方キロメートルと小さいながら、自立したまちづくりを進め、若い世帯を中心に人口も増加しています。フォーラムでは同町の田代兼二朗町長が歓迎あいさつ。三重県町村会の長谷川順一会長(多気町長)もあいさつしました。
加茂利男・立命館大学大学院教授が記念講演しました。
加茂氏は、第29次地方制度調査会の答申(今月16日)が平成の合併を来年3月末までで「一区切り」としたことについて、明確に「終了」としなかったことに注意を喚起。自民、民主の両党が共に「道州制」を進めようとしている点を指摘して「道州制サイドから基礎自治体の再編成への風圧が起こりかねない」と強調し、道州制問題への真剣な対応を呼びかけました。
また、緊急対応型の運動としてスタートした「フォーラム」が13回も続いたことを高く評価し、日本の地方自治の中で大きな成果を上げた意義を強調しました。
岡山県奈義町議会から、合併せず交付金も減らされる中で、福祉や教育を守り、前進させてきた町の実践報告も行われました。フォーラムは28日まで開かれます。

