2009年6月24日(水)「しんぶん赤旗」

滞納金徴収

生徒の通帳管理やめよ

党鳥取県議団 県教委に要求


 日本共産党鳥取県議団は22日、県教育委員会に対して高校の授業料・学校徴収金の徴収を目的に生徒の預金通帳等を学校が預かることや、「退学」処分にするなどの通知をやめるよう申し入れました。

 市谷知子県議は、昨年6月、鳥取市内の男性が13万円の児童手当の入った預金口座を県税事務所に差し押さえられた後に、男性の長女が、県立高校の教材費・修学旅行積立金の滞納7万7千円を支払うために、合意のうえで長女の預金通帳とカードを学校に預け、教員の車で近くの金融機関に行き、現金を引き出して教員に渡したことについて認識をただしました。応対した後藤裕明教育次長は「学校側が通帳を預かるよう提案したことは問題があった。調査し二度と起こらないようにしたい」と話しました。

 錦織陽子県議は「長女は、滞納分を払えば修学旅行に行けると思い、滞納を払うことを条件にバイトを始めたが、学校から参加を断られ、滞納処分のためだけに働かされたと不信感をもっている」と指摘しました。

 県教委側は、学校から、長女が欠席がちだったので修学旅行のキャンセル料金が生じることを案じて参加を見合わせたと聞いていると話しました。



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