2009年6月20日(土)「しんぶん赤旗」

郵便子会社での派遣法違反

正社員化を求める

（写真）質問する塩川てつや議員＝19日、衆院総務委

　日本共産党の塩川てつや議員は１９日の衆院総務委員会で、日本郵便事業会社の子会社・日本郵便輸送が労働者派遣法違反で労働局から是正指導をうけた問題をとりあげました。

　２００４年末、郵政公社（当時）がコンビニでの郵便・ゆうパック取り扱いを開始。業務の委託を受けた日本郵便逓送（当時・現、日本郵便輸送）は、派遣労働者を３年を超えて働かせる派遣法違反を行っていました。

　塩川氏は同一業務であるのに派遣を直接雇用に切り替え、さらに派遣で働かせ、そのうえ雇い止めした事実を示し、「直接雇用、正社員化を行うべきだ」と求めました。伊藤敏朗・日本郵政常務取締役は「是正指導にもとづいて適正に対応したい」と述べました。

　塩川氏は、この問題が民営化を前提とした業務拡大のなかで生まれた違法行為だと批判し、「郵便のユニバーサルサービス確保を図る上でも調査・是正指導を行うべきだ」と要求。佐藤勉総務相は「指摘をふまえて対応したい」と答えました。