2009年6月20日(土)「しんぶん赤旗」
アスベスト被害なくせ
首都圏建設労働者ら提訴1年で集会
![]() (写真)デモ行進する建設アスベスト訴訟の原告、支援者ら=19日、横浜市 |
「あやまれ!つぐなえ! なくせアスベスト被害!」と首都圏建設アスベスト訴訟統一本部は19日、提訴1周年を記念した集会を横浜市教育文化ホールで開き、約800人が参加しました。参加者は集会後、デモ行進し「アスベスト被害をなくそう」と唱和しました。
集会で、統一本部原告団長の宮島和男さんは、提訴1年で東京で12人、横浜で7人の原告が亡くなっていることにふれ、「国と企業を許さず、徹底してたたかっていきます」と表明。神奈川の原告団副団長の平田岩男さんは、「命ある限り頑張ります」と訴えました。
日本共産党の、はたの君枝衆院南関東比例予定候補が「裁判勝利、全面救済のために頑張りたい」とあいさつし、志位和夫委員長、小池晃参院議員がメッセージを寄せました。
首都圏建設アスベスト訴訟は、建設現場でのアスベスト(石綿)暴露によって肺がん、中皮腫、石綿肺などの健康被害を受けた神奈川県の建設労働者と被害者の遺族が2008年6月30日、国と建材メーカー46社を相手に被害者1人当たり3850万円の賠償を求めて横浜地方裁判所に提訴しました。東京、埼玉、千葉の建設労働者と被害者遺族は同年5月16日、東京地裁に提訴しています。
裁判は、石綿の危険性を知りながら利潤を優先しアスベスト含有建材を供給した建材メーカーと、その使用を積極的に推進した国の責任を問うています。


