2009年6月16日(火)「しんぶん赤旗」

共同して新しい日本つくろう

秋田 市田氏迎え演説会

“満員御礼” 参加者驚き


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(写真)会場いっぱいの参加者に訴える市田忠義書記局長=14日、秋田市

 総選挙での躍進をめざし、市田忠義書記局長を迎えた日本共産党演説会が14日、秋田市内で開かれました。失業増、農林漁業の衰退など、世界的な経済危機と自公政権の失政がさらなる打撃となって跳ね返る地方。秋田県も例外ではなく、演説会は、県民、地元自治体・団体関係者と日本共産党が、ともに状況打開の方策を考える場となりました。

 秋田駅前にあるホテルの大宴会場には、市田氏の話を聞こうと大勢の人でごった返し、午後3時の開会時には“満員御礼”状態。初参加の女性が、「共産党がこんなに人を集める演説会を開けるとは想像していませんでした」と語るほどの盛会となりました。

 堀井啓一・秋田県副知事が、「昨年10月からの県の失業者は6千人。最新の有効求人倍率は0・28倍。厳しい問題に直面している」と話し、問題解決に取り組むうえで「共産党のご支援をちょうだいしたい」と要望しました。

 日本共産党は選挙で、「ルールある経済社会」を旗印の一つにしていると紹介した市田氏は、厚生労働省の不十分な調査でも全国で首を切られた人は21万人ほどいるが、その背景には、日本共産党を除く各党が賛成し、1999年に派遣労働を原則自由化した派遣法の改悪があると説明。「雇用破壊は自然災害ではない。財界と大企業の要望に応えつくり出された政治災害。政治の責任で解決をはかろう」とよびかけました。

 息子がリストラにあい定職につけないという、男鹿市の女性(58)も、党演説会は初参加。「(今の政治状況について)私は、いままで何も知りませんでした。話が胸のなかに入っていきました。共産党についても何も知りませんでしたが、これからは応援したい」とエールを送りました。

 市田氏が、持参したペットボトルを手に掲げ、「この中にミネラルウオーターを入れて売ったら128円、おコメを入れ生産者ベースで売ったら57円にしかなりません。自民、公明の亡国農政を象徴するものです」と話すと、会場内にはどよめきがおきました。そのうえで市田氏は、農産物の価格保障と所得補償、輸入自由化に歯止めをかけることが農業再生の二つの柱であることを強調。秋田市内で代々、農業を営んできた男性(70)は、「日本の農政はどこにいってしまうのか、共産党の話を聞きたかった。今の農政をつぶした自民は選挙では応援しない」と語りました。

 従事者を支援し、人手を確保するなど、衰退している林業の再生は「国が緊急にやるべきこと」と力説した市田氏にたいし、「おっしゃった政策はその通り」と話したのは初参加の男鹿森林組合長(68)。「間違っていることを間違っているといえるのが共産党。徹底してやってほしい。森林保全のためにがんばってほしい」と語りました。

 総選挙・東北比例ブロックでの3選をめざす高橋ちづ子衆院議員は、前日に山形県鶴岡市での地すべり被害の調査を行った話を紹介。渡邉彦兵衛・五城目町長、畠山菊夫・八郎潟町長は、演説会によせたメッセージのなかで、豪雪被害、集中豪雨、突風被害など、災害のたびにかけつけ、災害法適用などのために活動する高橋議員に謝意を表明しました。

 「口先で正論をのべるだけではなく行動がともなっている」「国民と草の根で結びついて頑張るのが日本共産党のパワーの源」―こうした市田氏の話を聞いた、潟上市在住の女性(68)は、感想を寄せました。

 「共産党の名前の由来が分かりました。みんなと共同して新しい社会をつくろうということですね」



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