2009年6月3日(水)「しんぶん赤旗」

GM 14工場閉鎖へ

2万1000人雇用削減か


 【ワシントン=西村央】1728億1千万ドル(約16兆4千億円)の負債を抱え、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を1日に申請した米自動車最大手のゼネラルモーターズ(GM)は同日、2008年に47あった米国内の工場のうち、12年までに14カ所を閉鎖し、33カ所に削減するなど、リストラ計画を発表しました。大幅人員削減も予定されており、「新生」GMに向けて、労働者や関連産業などに痛みを押し付けるものとなります。

 GM本社によると、閉鎖の対象は、ミシガン州ポンティアックやデラウエア州ウィルミントンの組立工場のほか、インディアナ州、オハイオ州などにあるプレス工場、ミシガン州、ニューヨーク州などのエンジン工場で、10年末までに13カ所を閉鎖し、12年末までにさらに1カ所を閉鎖する計画です。

 米メディアによると、人員削減は約2万1千人に上るとされています。販売店も、国内約6千のうち40%を閉鎖する予定です。

 GMのヘンダーソン最高経営責任者(CEO)は同日、ニューヨークで会見し、「GM再建のため多くの犠牲が強いられることを認識している」と述べました。



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