2009年5月30日(土)「しんぶん赤旗」

説明責任 民主にも自民にも

西松違法献金 井上議員が追及


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(写真)西松問題で追及する井上哲士議員=29日、参院予算委

 「民主党の小沢一郎前代表にも自民党議員にも改めて説明責任が求められている」

 日本共産党の井上哲士議員は二十九日の参院予算委員会の締めくくり質疑で、麻生太郎首相が西松建設からの違法献金事件を「国民の最大の関心事」と述べたことを受けて、首相や二階俊博経産相の説明責任も問われると追及しました。

 井上氏は、西松建設のダミー(隠れみの)政治団体から献金を受けた一九九五年に二階氏の資金管理団体の会計責任者だった人物が、現在も会計責任者であり、二階氏の政策秘書も務めていると告発。「本人に聞けばわかるはずだ」と説明を求めました。二階氏は「資料は処分された。調べようがない」と居直りに終始しました。

 井上氏は、西松建設の内部調査報告書に「政治団体からの献金を装って政治家個人の政治団体等に献金することを画策した」と明記されていることを指摘。「『脱法行為』というリスクまで冒して献金する以上、政治家側に西松からの献金だと知らせなければ意味がない。『相手をせんさくしない』という釈明では済まない」と重ねて批判しました。二階氏は「政治資金規正法に基づき献金を受け、正確に届け出ている」と繰り返し、まともに答えませんでした。

 井上氏は、党首討論での首相発言や、自民党の細田博之幹事長が小沢氏について「恐るべき規正法違反」と発言したことを指摘。企業献金を受けられない政治家個人の資金管理団体で西松ダミー団体から献金を受けている政治家が小沢氏も含め自民・民主に六人いる資料(表)を示し、「自民党議員の違反は放置するのか」と迫りました。首相は「おのおのの政治家が説明すべきだ」と述べるだけで、自ら疑惑解明に乗り出す姿勢を見せませんでした。

 「西松献金の解明は国会の責務だ」と強調した井上氏は、西松事件関係者を招致して集中審議を行うことを改めて求めました。

表


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