2009年5月29日(金)「しんぶん赤旗」

完全民営化中止して

政投銀問題ただす

佐々木議員


写真

(写真)質問する佐々木憲昭議員=27日、衆院財務金融委

 日本共産党の佐々木憲昭議員は二十七日の衆院財務金融委員会で、政府が進める日本政策投資銀行(政投銀)の完全民営化方針についてただしました。

 自民党議員らは、「経済危機対策」だとして政投銀法改定案を提出。政府が保有する同行の全株式を処分し完全民営化する時期を三年半先送りすることを盛り込むものの、将来の完全民営化には固執する案です。

 佐々木氏は、政投銀の役割について、「大企業を応援する内容に問題があるので、それは是正しつつ、公的な政策手段としての役割は放棄すべきではない」と指摘。「採算がとれないことは民間(銀行)はやらない。深刻な経済危機に対応するためには民営化そのものを中止すべきだ」と強調しました。

 与謝野馨財務・金融相は「(政策金融改革が進められた)当時は、世界的な同時不況、欧米の深刻な金融危機をまったく考えないで、ただ官から民へということで進められた」と述べました。

 また、佐々木氏は政策金融公庫がこの間、中小企業向け融資を四兆円も減らしていることを指摘。公的金融機関が中小企業向け貸し出しを増やすように求めました。与謝野氏は「そのように指導する」と答えました。



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