2009年5月28日(木)「しんぶん赤旗」
中小業者の融資改善を
全商連が緊急集会
政府側「税滞納理由に断らない」
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全国商工団体連合会(全商連)は二十七日、「中小業者の融資改善を求める緊急集会」を衆院第一議員会館で開きました。
金融・経済危機がすすむなか融資を受けられず困っている各地の中小業者や新型インフルエンザの影響・被害を受けている中小業者が参加しました。政府側から財務省、中小企業庁、日本政策金融公庫の担当者が参加しました。
業者側から、「金融機関や信用保証協会が税金や社会保険料の滞納を理由に保証や融資を断るケースがある」と共通して発言したのに対して、政策金融公庫の担当者は「税、社会保険料の滞納だけをもって、融資を断ることはしない」などと回答しました。
集会では、四十年間営んできた運送業者が、手形決済の資金が必要になり、政策金融公庫に融資を申し込んだところ社会保険料や税金の滞納を理由に断られたと発言。滞納分について社会保険事務所に支払いを約束したことをのべ、融資を求めると、「この制度は助成金ではない」などと追加の条件を示したうえで結局、断ってきた、と怒りを込めて報告しました。この後、次々に税金や社会保険料滞納を理由に融資を断られた事例の発言がされました。
政策金融公庫の担当者は「職員の接し方がつらい思いをさせたことをおわびしたい」とのべたうえで、対策を話しました。
京都、兵庫の代表は、新型インフルエンザの影響で、修学旅行のホテル、旅館への宿泊契約のキャンセル、飲食店客の減少などで被害は甚大だとして対策を求めました。
集会には日本共産党の佐々木憲昭、吉井英勝両衆院議員が出席し、国会質問の内容を紹介しながら中小業者の苦境打開へ全力で取り組む決意を語り、あいさつしました。