2009年5月26日(火)「しんぶん赤旗」

“治安向上へ共同を”

アフガン問題3国首脳会談


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 【カイロ=松本眞志】イランの首都テヘランで二十四日、同国のアハマディネジャド、アフガニスタンのカルザイ、パキスタンのザルダリの三大統領による首脳会談が行われ、アフガニスタン国内の内紛とその影響、三国間の安全保障問題について協議しました。

 アフガニスタンとパキスタンでは現在、武装組織タリバンの勢力拡大への対策が緊急課題となっています。イランも、両国の政情不安定にともなう国境地帯での麻薬の取引や多数の難民の流入への懸念を強めていました。

 カルザイ氏は現地メディアのインタビューに対し、「パキスタンとアフガニスタンをこれらの問題から救うことができれば、三者会談は有益なものになる」と語っています。

 会議でカルザイ氏は、安全保障の脅威が域内の政治・経済問題に根ざしていると述べたのに対し、アハマディネジャド氏は、米軍を中心とする北大西洋条約機構(NATO)軍の軍事活動が問題の根源だと主張。「治安目的の外国軍駐留は、アフガニスタンの政治・経済の発展、恒久平和に寄与することはなかった」と語りました。

 イラン最高指導者のハメネイ師も会議後、カルザイ、ザルダリの両氏に対し、米国が域内住民から憎悪されていることで問題解決がより困難になっていると指摘しました。

 会談後、三国大統領は、治安問題解決や三国間の自由貿易に向けた共同を強めることを確認しました。


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