2009年5月25日(月)「しんぶん赤旗」

運動が農政動かす

食の安全へ 連帯広げよう

全国食健連総会


 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は二十四日、二〇〇九年度の総会を東京都内で開きました。主催者あいさつした農民連の白石淳一会長は、貿易自由化一辺倒のWTO(世界貿易機関)が破たん状態になり、国産農産物を望む人が94%に向上した世論の変化を紹介、「私たちの運動と世界の運動がむすびついた成果だ。確信を持ってすすもう」と呼びかけました。

 坂口正明事務局長は運動方針を提案。食料主権と環境保全をかかげたサミット時の国際市民連帯、輸入汚染米の追及、派遣村への食料支援など「政治を動かす力になった」と一年を振り返りました。

 各地や参加団体から二十二人が発言。農地の貸借が原則自由になる農地法改悪では企業の農地支配や産廃問題が心配され、農業委員会や民主党内でも反対があると紹介されました。「若いお母さんは、みそづくり、農業体験に新鮮な感動をしている」(新婦人)、「収穫祭では生産者が参加団体から元気をもらう」(兵庫県)などと交流、外国産米の輸入中止を求める議会意見書の広がり、学校給食への地場産利用などが報告されました。

 来年の食健連結成二十周年にむけた地域組織の活性化、自給率向上への政策転換を求める自治体や農協などとの共同、農業と食文化の発展を願う地域の業者との連携を広げる活動を確認しました。

 日本共産党の紙智子参院議員が激励あいさつし、農政転換のため共同を強めると決意をのべました。



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