2009年5月19日(火)「しんぶん赤旗」

MOX燃料

危険物質搬入やめよ

静岡 住民団体などが抗議


 中部電力は十八日、浜岡原発4号機(静岡県御前崎市)で二〇一〇年から実施予定のプルサーマル計画で使用するMOX燃料(プルトニウムとウランの混合酸化物燃料)を、フランスから御前崎港に着いた船から大型車両三台に積み込み、陸路で同発電所に搬入しました。

 午後四時半、同港からMOX燃料積載の大型トラックが姿を見せるとかけつけた市民が「危険なMOX燃料輸送やめろ」といっせいに抗議。陸路の道路には朝から警官が立ち並び、ものものしい雰囲気に、市民が不安げな顔をのぞかせました。

 静岡市では同日夕、原発問題住民運動静岡県連絡センターが中電静岡支店を訪れ、MOX燃料搬入強行に抗議し、プルサーマル計画の中止、撤回を申し入れました。

 県原発センターの吉野雄二代表委員らは、「MOX燃料に含まれるプルトニウムは猛毒性と核兵器の材料という二重の危険性をもつ物質。MOX燃料使用による原発事故時の地域住民、原発関係の労働者の放射能汚染などの危険性はいっそう増大する。被ばく体験をもつ静岡県民として断じて認めることはできない」とのべました。

 「浜岡原発の危険から住民を守る会」の清水澄夫会長(日本共産党御前崎市議)は「東海地震の震源域の直上にある浜岡原発でのプルサーマル実施はきわめて危険。住民の安全を考えれば、断じて容認できない」と話しました。



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