2009年5月12日(火)「しんぶん赤旗」

海外メディア 日本共産党に注目

「不況の日本で台頭」

英BBC ウェブサイトにルポ


 英BBC放送が、「不況の日本で共産主義が台頭」の見出しで、日本共産党への注目が集まり、入党者が相次いでいることを伝えるルポを報じました。同放送のウェブサイトには四日付で記事と映像ニュースが掲載されました。(ウェブサイト

 映像ニュースでは、日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会の様子も伝えています。

 記事は冒頭で、失業者や解雇の不安を抱える労働者が国会に向けてデモ行進する姿を紹介。そのなかで、「共産党を支持しています。労働者を第一に考える政党だからです」などのデモ参加者の声を紹介しています。

 こうした参加者を激励する日本共産党の国会議員の姿に触れるとともに、党員が減少している自民党とは対照的に日本共産党が「四十万人を超える党員を抱え、一カ月千人の割合で新入党員を迎えている」ことを指摘。「インターネットでマルクス主義について知った」という労働者の若い女性党員へのインタビューも紹介しています。

 さらに記事は「共産党の国会議員は、企業の経営者と交渉することで、労働者によりよい契約条件を勝ち取る多くの努力をする」と強調。インタビューに日本共産党の笠井亮衆院議員が答えたなかで、社会主義・共産主義社会を目指しつつも、「その前に、私たちは段階的なアプローチをとっています。最初の段階は、国民の要求に従って、労働や生活水準の問題を解決することです」と述べたことも報じてます。

 BBCは一九二二年にラジオ放送を開始、二七年に設立された英国の公共放送で、世界の四十三カ国語で国際放送も行っています。


希望持ち入党 ベトナム紙

 【ハノイ=井上歩】ベトナム大手日刊紙タインニエン(青年)は七日付で日本共産党の状況を紹介する記事を掲載、「若い人を中心に多くの日本人が共産主義に関心を持つようになり、少なくない人がより明るい将来への希望を持って日本共産党に入党している」と伝えました。

 同紙は英ガーディアン紙やBBCなどの報道を引用し、「労働者を最も重視している党」「企業献金を受け取らない」「希望を持たせてくれる」など若者の入党・支持理由を紹介。

 志位和夫委員長の「ユーチューブ」動画の人気や「蟹工船」ブームなどに触れ、「日本共産党の国会議員は経営側と直接交渉し、労働者のために最大限の努力をしている」「学生たちや労働者の支持により、次回選挙でよりよい結果を出そうとしている」と紹介しました。

 ベトナム紙ではティエンフォン(先鋒)紙四月二十日付もAP通信の報道をもとに日本共産党について「入党者が毎月千人増加している」と報じています。

若者が共鳴の声 香港紙

 香港紙・文匯報四月三十日付は、「一九二二年に創立され、かつては非合法化されたこともある日本共産党の活発な活動が、今、金融危機下の日本で注目されている」とする論評記事を掲載しました。

 記事は、「ここ数年、日本共産党の活躍ぶりが目立っている。日本共産党は全国に二万四千の支部を有し、日本経済が衰退するなかで、その最大の被害者である若者から共鳴の声が広がっている」と紹介しています。また、「日本共産党は労働者の利益を守る立場が鮮明で、国際金融危機が発生して以来、国会での活動が人々に注目されている」と述べています。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp