2009年5月9日(土)「しんぶん赤旗」

核軍縮交渉を推進

米ロ外相「グルジア」対立脇に置く


 【ワシントン=小林俊哉】クリントン米国務長官は七日、ロシアのラブロフ外相とワシントンで会談しました。会談後の共同記者会見で同長官は、米ロ両国にグルジア情勢などをめぐる意見対立があったとしても、それは核軍縮交渉に影を落とさないと強調。十二月五日に期限切れとなる第一次戦略兵器削減条約(START1)に代わる新条約の合意をめざし交渉を進展させる意思を表明しました。

 クリントン氏は、「ある分野で意見対立があるからといって、他の非常に重要な問題で協力できないというのは古い考え方だ」と指摘。「われわれは関係を正常化し、新しいレベルに引き上げたい」と述べました。

 ラブロフ外相も、核軍縮の公式交渉が今月十八日から始まることを控え、「(同条約交渉は)米ロ両国だけでなく、世界中にとって重要だ」と述べました。

 両者はまた、イランや北朝鮮の核問題についても協議したとして、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議について、「北朝鮮を復帰させることが必要」との認識で一致しました。

 ラブロフ外相は同日、オバマ米大統領とも会談。オバマ氏は「すべての問題で、米ロ関係をリセットするすばらしい機会だ」と述べました。オバマ氏は七月にメドベージェフ・ロシア大統領との会談を予定しています。



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