2009年4月30日(木)「しんぶん赤旗」

イラク、米軍に謝罪要求

「母子殺害」の軍事作戦非難

地位協定に違反


 【カイロ=松本眞志】イラク政府は二十八日、駐留米軍のオディアーノ司令官に対し、東部ワシト州クート市南郊で市民二人が殺害された事件の謝罪を求めました。イラク治安部隊のムーサウィ報道官は「マリキ首相は駐留多国籍軍司令官に書簡を送り、この行為を非難した。首相は公式の謝罪とともに事件の再発防止を要求した」と語りました。


 事件は二十六日、米軍がイスラム教シーア派武装組織の「掃討」作戦中に発生。武装組織とは関係のない母親と息子を殺害し、市民数人を拘束しました。イラク側は、軍事作戦がイラク側の承認なしに行われたとし、事件が米軍地位協定違反であると主張しています。

 米軍側は、殺害された男性が武器を携帯して母親が交戦地域に入って巻き添えとなったと説明。軍事作戦についてはイラク側の承認のもとで実施されたと述べています。

 今年一月一日に発効したイラク駐留米軍地位協定は、米兵が基地外で重大かつ故意の罪を犯した場合、イラクの裁判所で裁判を受けると定めています。イラク側の主張は今回の事件がこの規定にあたるとするものであり、同規定が適用されるかどうかについても注目が集まっています。



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