2009年4月30日(木)「しんぶん赤旗」

6カ国再開で連携へ

日中首脳が会談


 【北京=山田俊英】中国を訪問した麻生太郎首相は二十九日、北京の人民大会堂で温家宝首相と会談しました。両首脳は六カ国協議の早期再開と朝鮮半島の非核化に向けて連携をとることで一致しました。

 中国国営中央テレビによると、温首相は「歴史問題はたいへん敏感なことであり、国民感情に影響を及ぼす。日本は今まで認めたことを厳守し、適切に処理してほしい」と述べ、訪中前、靖国神社に「真榊」(まさかき)を奉納した麻生首相に注意を促しました。

 温首相は「両国関係は双方の共同の努力によって一時期から発展した。この局面は簡単に得られたものではない。双方はこれを大切にし、維持すべきだ」と強調しました。

 また、「両国政府、特に政治家は四つの政治文書(日中共同声明など)の精神を堅持し、歴史をかがみに未来へ向かい、中日関係を引き続き発展させるためにたゆまず努力すべきだ」と語りました。

 麻生首相は、歴史問題に関する日本政府の立場は一九九五年の村山首相談話、二〇〇五年の小泉首相談話から変わっていないと釈明しました。

 両首相はこのほか世界金融危機、新型インフルエンザ、気候変動などの問題で意見を交換し、協力に合意しました。



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