2009年4月27日(月)「しんぶん赤旗」

金融・航空・司法 協力

中台交流機関トップ合意


 【北京=山田俊英】中国と台湾双方の交流窓口機関、海峡両岸関係協会(中国側)の陳雲林会長と海峡交流基金会(台湾側)の江丙坤(こうへいこん)理事長による第三回トップ会談が二十六日、中国江蘇省南京市で行われました。双方は金融、航空、司法の三分野で協力を進めることで一致し、合意文書に調印しました。

 会談の冒頭、陳会長は「両岸(中台)の知恵を集めて金融危機に対処する責任がある」と指摘し、大陸の企業による台湾投資を増やしたいと述べました。

 江理事長は「今回の会談で両岸の協議は常態化の段階に入った。両岸は平和的軌道に入り始めている」と意義を強調しました。

 双方は国際金融危機に対処するための協力を確認しました。金融では、監督体制の整備に合意。中台の金融機関が互いに支店を開くことも認めました。双方の通貨決済の仕組みを今後整えます。

 航空分野では、チャーター便だけだった直行便を定期便に格上げし、便数を今の週百八から二百七十に増やします。司法分野では、麻薬・銃器の密輸、人身売買などの国際犯罪や経済犯罪の取り締まりで共同することに合意しました。

 次回会合は今年後半、台北で開くことになりました。


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