2009年4月24日(金)「しんぶん赤旗」

米“テロ容疑者”への拷問

前政権中枢が承認

議会報告書


 【ワシントン=小林俊哉】米上院は二十二日、ブッシュ前政権が“テロ容疑者”に対して行った拷問をめぐる報告書を相次いで発表しました。

 情報特別委員会は、二〇〇二年に顔面に放水を続けるなどの「水責め」を含む拷問を、当時の大統領安全保障担当補佐官だったライス前国務長官が米中央情報局(CIA)に対して承認したとする報告書を発表。一年後にチェイニー前副大統領がホワイトハウスとして、同様の措置を支持したとしています。一方、軍事委員会も報告書を発表し、ラムズフェルド前国防長官が〇二年、国防総省の法律顧問から拷問の承認を求められ、大半について承認したとしています。

 オバマ大統領は、実際に拷問を行ったCIA職員の責任は追及しないものの、拷問を承認した前政権高官の刑事責任の追及については、含みを残しています。ホルダー司法長官は同日、「だれも法を超越することはできない」と述べました。


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