2009年4月19日(日)「しんぶん赤旗」

年金財源口実の増税批判

自・民 西松疑惑説明を

小池氏 TBS系番組


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(写真)発言する小池晃政策委員長(TBSテレビから)

 日本共産党の小池晃政策委員長は十八日、TBS系番組「サタデーずばッと」に出演し、年金制度の問題や政局について各党出席者と議論しました。

 番組では、衆院本会議で可決された基礎年金の国庫負担割合を二分の一に引き上げる国民年金改定法案や、その引き上げのための財源が話題に。同法案では、財源は二〇一一年度まで財政投融資特別会計(いわゆる「埋蔵金」)で確保し、それ以降は消費税増税を含む「税制改革」で確保しようとしています。

 公明党の高木陽介衆院議員は「財源は、与野党で議論をつめて、どういう形であれ、国民的合意を」と「税制改革」を推進する姿勢を示しました。

 小池氏は、与党が年金財源にあてるとしていた二〇〇六年の定率減税の廃止や年金課税の強化のうち、実際に基礎年金の国庫負担引き上げに使われたのは、ごく一部であることを示し、「さらなる増税などしなくても引き上げはできるはず。こんなごまかしは許されない」と批判しました。

 小池氏はまた、年金保険料の納付の二年間の時効の撤廃や、二十五年間保険料を納めないと年金がもらえない現行制度の改善を主張しました。

 西松建設の違法献金事件による民主党の小沢一郎代表の進退問題について、小池氏は、「小沢氏は代表を辞めるべき」だが世論調査で七割を超えていることを「重く受け止めるべきだ」と述べました。また、自民党の平沢勝栄衆院議員が「(民主党や小沢氏は)説明すべきだ」と発言したのに対し、「与党も(二階俊博経産相の西松違法献金疑惑を)説明しなければだめだ」と指摘しました。

 衆院解散の時期が議論となり、高木氏は「次の経済対策をきっちりやりあげないといけない」と述べたのに対し、小池氏は「解散がもてあそばれ、国民そっちのけだ。『都議選があるから』『支持率が低いから』などと、このままずるずるいくことを許していいのか。国民の信を問うべき時だ」と強調しました。


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