2009年4月17日(金)「しんぶん赤旗」

外環道計画は中止せよ

党国会議員と東京都議団“住民から反対の声”

政府に申し入れ


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(写真)西銘国交政務官(手前)に申し入れる(左端から)こくた、笠井両氏と党都議団=16日、国土交通省

 日本共産党の、こくた恵二国対委員長、笠井亮衆院議員と党東京都議団は十六日、政府が追加経済対策で整備路線化を打ち出した東京外郭環状道路計画を中止するよう麻生太郎首相にあてて申し入れました。党都議団から吉田信夫、松村友昭、植木こうじ、たぞえ民夫、かち佳代子各都議が参加しました。西銘恒三郎国土交通政務官が応対しました。

 国と都は沿線住民や自治体の反対を押し切り、一九七〇年以来凍結していた外環道の練馬区―世田谷区間(約十六キロ)を地下トンネルで建設する計画です。

 こくた氏らは、外環道の建設が住宅の立ち退きなど地域に重大な影響を及ぼすとして町会ぐるみの反対運動が起き、自治体から「合意がない限り建設は反対」との声が出ていること、国と都が地域で開いている説明会でも疑問や批判が続出していると強調しました。

 都が狙う地上部の道路と合わせれば数兆円に達する計画を二〇一六年オリンピックの招致をてこに進めるのは許されないと批判し、外環道計画中止と整備路線化のための国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)を開かないこと、不況に苦しむ国民の暮らしや福祉などに予算を振り向けることを求めました。

 西銘国交政務官は住民の意見を聞くことは大事だとして「趣旨は大臣に伝える」と答えました。



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