2009年4月15日(水)「しんぶん赤旗」

後期医療

受診抑制が広がる

きょう保険料天引き


 二〇〇九年度一回目となる後期高齢者医療の保険料天引きが十五日に行われます。

 年金からの強制的な保険料徴収への反発を受けて、今月から、希望者はだれでも口座振替を選べることになりました。

 ただし、手続きに二カ月かかるため、市町村の事務処理が二月十日までに済んでいない場合、今回は天引きされます。どれぐらいの人が口座振替に移行するか、厚生労働省は現段階では「つかめていない」としています。

 政府・与党は、後期高齢者医療制度の「抜本的な改善・見直し」を行うといいつつ、掛け声倒れで、何の見直し方向も出さず存続させています。高齢者の間には受診抑制が広がっています。重い保険料負担のため滞納の増加も懸念されています。

 滞納増加は制度の基盤を揺るがします。七十五歳以上の人を保険証取り上げの対象としたため(一年以上の滞納)、制度導入から一年たった今月以降、保険証を取り上げられる高齢者が出る恐れがあります。

 舛添要一厚労相は、「しゃくし定規に(取り上げを)しない」(三月十七日、参院厚労委員会で日本共産党の小池晃議員への答弁)といいますが、それならば制度そのものをやめるべきです。



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