2009年4月14日(火)「しんぶん赤旗」

独60都市で平和行進

核廃絶とNATO解体要求

ロック・映画・バイクなど多彩


 ドイツの復活祭平和行進・行動が四日から十三日まで国内六十都市以上でおこなわれ、数万人が参加しました。「北大西洋条約機構(NATO)解体」、核廃絶とドイツ国内からの核兵器撤去が中心課題に掲げられました。

 各地では、ドイツ軍のアフガニスタンからの撤退要求や環境破壊ノーの呼びかけ、「社会保障削減をせずに軍縮を」の訴えなどもありました。

 復活祭平和行動は、一九六〇年にキリスト教徒や市民が核兵器廃絶を求めてデモをしたことが始まり。毎年、さまざまな平和の課題を掲げておこなわれてきました。

 今年の中心テーマは、NATO発足六十年にあわせたNATO解体でしたが、オバマ米大統領が五日に核兵器廃絶を表明したことで、核廃絶とドイツ国内からの核兵器撤去が大きなテーマとなりました。特に米軍基地周辺の自治体の行進では核兵器廃絶が積極的に取り上げられました。

 十一日にはベルリンで数千人、デュッセルドルフで千人、ミュンヘンで七百五十人が参加。今年はNATO六十周年の首脳会議に向けた取り組みも復活祭平和行進の中で位置づけられ、復活祭開始前にケールで六千人が軍事同盟解体を要求するデモに参加しました。

 十二日のブランデンブルク州フレッツドルフでおこなわれた行進では、旧ソ連演習場の返還を求め数千人が参加しました。

 復活祭平和行進の内容は盛りだくさん。集会やデモを中心に、ロック祭り「戦争反対を大きく叫ぼう」(ゲルゼンキルヘン)、平和サイクリング(ダルムシュタット、ロストクなど)、反戦映画上映会(エアフルト)、プロテスタント教会の平和の祈り集会(ライプチヒ)、バイクの平和ツーリング(ケルン)など行動は多彩でした。(片岡正明)



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