2009年4月10日(金)「しんぶん赤旗」

無年金者 広報を親切に

高橋議員に 厚労相「ぜひやりたい」


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(写真)質問する高橋ちづ子議員=8日、衆院厚生労働委

 日本共産党の高橋ちづ子議員は八日の衆院厚生労働委員会で、年金加入者に加入履歴などを知らせるために四月から始まった「ねんきん定期便」の改善などを求めました。

 高橋氏は、一昨年から全受給者・加入者に送付された「ねんきん特別便」で記録漏れに気づき訂正を求めていたのに、「定期便」に反映されていないという苦情や混乱が相次いでいると指摘しました。

 社会保険庁の石井博史運営部長が、苦情に対応する「有効な方法がない」と説明したため、高橋氏は、「訂正を求めたことを記入する欄を作るなど、来月からの定期便で改善を」と提案しました。

 舛添要一厚労相は、「一つの手だ。さっそく検討したい」と答弁しました。

 高橋氏は、「特別便」も「定期便」も送られない無年金者への対策について質問。石井部長は、無年金者は、介護保険料が年金から天引きされていない「普通徴収」の人の中にいるという考えから、保険料の通知の際に年金加入記録の確認を求めるチラシ約三百二十五万枚を送付し、昨年は七十四人が新たに受給権を得たことを明らかにしました。

 高橋氏は、受給資格がないとあきらめている人にも、免除期間や加入が義務でなかった「カラ期間」などを合わせると要件をみたし受給の可能性があると気づかせる親切な広報などが必要だ、と強調。舛添厚労相は、「ぜひやりたい」と答えました。



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