2009年3月28日(土)「しんぶん赤旗」

二階氏側が献金要請

西松ダミー 井上議員に認める


 日本共産党の井上哲士議員は二十七日の参院予算委員会の締めくくり総括質疑で、二階俊博経済産業相が、西松建設のダミー団体の発足当時(一九九五年)から献金を受けとってきた問題について、「どういう政治団体と認識していたのか」とただしました。


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(写真)質問する井上哲士議員=27日、参院予算委

「どんな団体か知らない」

 二階氏は、「当時の担当の者が、浄財をお願いして寄付していただいた」と二階氏側から献金要請したことを初めて認めました。しかし、井上氏が自治省届け出の政治団体は「五千三百九十二(当時)もある。どんな団体か知らずに要請したのは不可解だ」と追及したのにたいし、「知らない」と言い張りました。

 また、井上氏は、二階氏の関連政治団体「関西新風会」の事務所(大阪市西区)は「誰から借りていたのか」と質問。二階氏は、西松建設の関連会社である「オーエーエンジニアリングが大家だった」と認めました。

 井上氏は、「事務所の家賃の補てんとして西松建設から個人献金のかたちをとって、年間三百万円が振り込まれていたのではないか」と指摘。二階氏が支部長を務める自民党和歌山県第三選挙区支部の収支報告書の記載では、五万円以下の個人献金が二〇〇六、〇七両年とも三百万円であることを示し、「端数のない三百万円とはあまりにも不自然」と追及。「西松からの献金でないなら三百万円は誰からか明らかにせよ」と迫りました。

 二階氏は、入金記録や帳簿があるにもかかわらず「明らかにする資料は持ち合わせていない」と開き直りました。

 井上氏は、麻生太郎首相に対し、「この二階大臣の説明で国民の政治不信が解消されるか」とただしました。

 麻生首相は、「説明責任を果たすよう、しっかり務めようとしている印象だ」と二階氏擁護の姿勢に終始。井上氏は、「国民の政治不信の解消とはまったくかけ離れた態度だ」と批判し、大もとにある企業・団体献金の禁止を求めました。


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