2009年3月24日(火)「しんぶん赤旗」

ボリビア「学ぼう貧困層」

識字に続き「初等教育」

15歳以上に無償実施


 【メキシコ市=島田峰隆】南米ボリビア政府は二十二日、昨年末までの識字運動に続く段階として、無償の初等教育を全国で保障する計画「私も続けられる」を開始しました。西部のオルロ県では同日、計画開始の記念式典が開かれ、モラレス大統領が出席しました。

 計画には、十五歳以上で貧困などで初等教育を受ける機会がなかった国民なら誰でも参加できます。識字運動で読み書きできるようになった約八十万人が主な対象となります。

 政府は、全国各地に三千カ所の施設を設け、自然科学、算数、歴史、地理、国語などの授業を行います。

 モラレス大統領は記念式典で、「教育を完成させるために学び続けよう」と演説。教育は「脱植民地化」の要だとして、「外から、あるいは上から押し付けられた考え方に影響されたままでは、決して植民地状態から抜け出せない」と訴えました。

 ボリビアは、キューバとベネズエラの援助を受けて二年以上にわたる識字運動を続け、昨年末に非識字を克服しました。中南米で非識字を克服したのはキューバ、ベネズエラに次いで三カ国目です。



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