2009年3月21日(土)「しんぶん赤旗」

あたり前の社会めざして共同を

年度末控え派遣村

雇用・金策…なんでも相談

神戸


 年度末を迎えて「派遣切り」が急増している事態を重視し、「格差社会を是正する共同闘争実行委員会」(兵庫県労働組合総連合など十五団体で構成)は二十日、神戸市三宮の東遊園地で「神戸一日派遣村・なんでも生活相談デー」をひらきました。


 兵庫労連の津川知久議長が主催者あいさつし、「人間らしく生きることのできるあたり前の社会をめざし共同のとりくみを進めよう」と訴えました。神戸女子大学の松崎喜良准教授が派遣村など反貧困の運動について基調講演しました。

 派遣切りとたたかう日本トムソンの組合員や女性、業者、青年らがリレートークし現状を告発しました。

 会場に並んだテントでは、労働組合の役員などのボランティアが解雇、資金繰り、生活保護などの相談に応じました。模擬店や理髪、青年によるもちつきもおこなわれ、訪れた相談者や参加者がほおばりました。

 神戸市兵庫区の男性(64)は、「年金も少なく生活が大変です。相談にのってもらい希望がわいてきました。一人で長い間、悩んできたので気が晴れました」と話していました。

 参加者は「派遣労働者を解雇するな」「大企業は責任を果たせ」とシュプレヒコールし三宮センター街をパレードしました。

 日本共産党の瀬戸恵子衆院近畿比例予定候補が連帯あいさつしました。


きょう、あすも各地で

 全国各地で「一日派遣村」の支援行動が計画されています。21、22の両日に計画が集中しています。

 埼玉県では、さいたま市大宮区の大宮ソニックシティ前の鐘塚公園を会場に「反貧困・駆け込み大相談会」が開かれます。

 愛知県では、岡崎市の名鉄東岡崎駅の岡ビル百貨店3階で「反貧困・駆け込み相談会」を行います。

 大阪府では、大阪市役所南側に特設テントを設置し「反貧困・春の大相談会」を計画しています。

 京都府では、京都市南区東九条の九条診療所で相談会や炊き出しを行います(22日のみ)。



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