2009年3月18日(水)「しんぶん赤旗」

有明海再生、「泡瀬」守れ

漁民・環境団体が緊急集会


 よみがえれ!有明海訴訟弁護団と泡瀬干潟を守る連絡会は十七日、長崎・諫早干拓事業の潮受け堤防の開門と、沖縄・泡瀬干潟の埋め立て工事の中止を求めて、参院議員会館で緊急集会を開きました。

 集会には有明海沿岸の漁民らと、有明海漁民・市民ネットワークや湿地ネットワークなどの環境団体、ノーモア・ミナマタ国賠等訴訟原告団など公害被害者団体のメンバーと、衆参の国会議員ら約百人が参加。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、仁比聡平参院議員が出席し、「泡瀬干潟を守り、諫早干拓事業の潮受け堤防開門によって有明海漁業の再生のために力を尽くしたい」と激励しました。

 有明海の沿岸の佐賀県の漁民三人が、色落ちした黄緑のノリの実物を示して、冬の有明海で赤潮が発生し、二月からノリ収入がなくなった苦境を訴え、「農水省は世紀の大失敗の諫早干拓事業のつけを有明海の漁民に押し付けるな」と訴えました。

 泡瀬干潟を守る連絡会の前川盛治事務局長は、「泡瀬干潟は新種の生物十一種が見つかっているラムサール条約登録湿地に値する豊かな干潟だ」と訴え、埋め立て事業の差し止めを認めた画期的判決を無視し、どす黒いしゅんせつ土砂で埋め立て工事をおこなう国の姿勢を批判しました。



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