2009年3月12日(木)「しんぶん赤旗」

肝炎治療費軽減の体制を

高橋議員 政府の対応ただす


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(写真)質問する高橋ちづ子議員=11日、衆院厚生労働委

 日本共産党の高橋ちづ子議員は衆院厚生労働委員会で十一日、肝炎治療費助成のための支援法制について政府の対応をただしました。

 高橋氏は「三百五十万人といわれるウイルス性肝炎患者の救済のために、一日も早い支援法の成立が待たれている」と強調。政府・自治体広報による現行助成制度の周知が全体の7・1%にすぎないことや、年間百十万円を超える治療費に、年金とわずかな退職金を食いつぶしている女性を紹介し、「治療に専念できる環境の整備と、治療費全体を軽減させる体制づくりを」と提起しました。

 舛添要一厚労相は、周知徹底について「反省して取り組みたい」と答え、治療費の軽減については「与野党の議論を踏まえて考えていきたい」と答弁しました。

 また高橋氏は、介護保険制度で四月から介護報酬が3%引き上がっても、一人月額三千五百円や七千五百円くらいしか上がらない事業所があること、人件費割合を低めたことから人手不足で困っている事業所などは報酬が下がることを指摘。厚労省担当者は「報酬が下がる例もある」と認めました。

 高橋氏は、介護従事者の養成校の定員割れが深刻(一番多い大学で充足率67・1%)であることや、介護職員の賃金が一般派遣労働者の賃金よりも低いことを指摘し、「人間のもっとも弱い姿を支え、尊厳を守る仕事(の賃金)がこんなに低くて良いのか。必要な財源を確保して(賃金の)全体の底上げを」と求めました。舛添厚労相は「限られた財源の中でそういう方向で努力したい」と述べました。



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