2009年3月12日(木)「しんぶん赤旗」

二階経産相、「西松」と深い関係

ダミー団体献金 14年前から

「知らない」と説明不能に

参院予算委 井上議員追及


 日本共産党の井上哲士議員は十一日の参院予算委員会で、二階俊博経産相が西松建設のダミー(隠れみの)政治団体と十年以上の深いつながりがあることを告発し、「(西松建設とダミー団体の関係を)知らなかった」と言い張る二階氏を厳しく追及しました。


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(写真)質問する井上哲士議員=11日、参院予算委

 二階氏は、この日も西松とダミー団体の関連について「いまだに認識はない」などと述べました。

 井上氏は、二階氏が代表を務める政治団体「新しい波」が二〇〇五年と〇六年、西松の二つのダミー団体(新政治問題研究会、未来産業研究会)に購入してもらったパーティー券代について三百四十二万円も政治資金収支報告書に記載もれがあり、〇七年に訂正したことを指摘。当時、自民党総務会長だった二階氏が釈明の会見を行ったことや、ダミー団体の代表が西松OBだと報道されたことを示し、「新政治問題研究会と西松建設との関係を知らないのはおかしい」と迫りましたが、二階氏は説明不能に陥り「知らないものは知らない」と開き直りました。

 また井上氏は、二階氏の資金管理団体「新政経研究会」が、西松ダミー団体「新政治問題研究会」から一九九五年にすでに献金を受けていた事実を告発し、「(ダミー団体の)設立当初から献金を受けていたことになる」と西松との関係を追及。二階氏は「いちいち私が調べたりしていない」などとまともに答えませんでした。

 井上氏は「国民は納得しない。真相解明をすべきだ」と強調しました。

自民派閥も未記載

 井上氏の質問で、自民党の志帥会(当時・亀井派)が〇五年に西松のダミー団体がパーティー券購入(五十万円)を政治資金収支報告書に記載しなかったことが明らかになりました。また、自民党の宏池会(古賀派)も、〇四年のダミー団体のパーティー券購入(二十八万円)を、報告書に記載していないことも判明しました。

 二十万円を超える収入の未記載は、政治資金規正法違反です。

 井上氏は「西松建設の資金をめぐっては、これ以外の政治家や団体でも記載もれや金額、住所の間違いも相次いでいる。非常に不透明だ」と指摘しました。

【Movie】二階経産相、「西松」と深い関係 井上議員が追及(09.3.11)



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