2009年3月9日(月)「しんぶん赤旗」

「百姓一揆」を全国へ

八幡平市、農業守れ集会

WTO見直せ 高橋議員の主張に拍手

岩手


 「日本の農業を守れ」「自給率向上を図ろう」―。岩手県八幡平(はちまんたい)市が主催する政策討論会「百姓一揆in八幡平」が八日、同市で開かれ、トラクターを先頭に、ムシロ旗を掲げ鉢巻きを締めた農民や市、農協の職員、住民など千百人がシュプレヒコールをあげながら会場に集まりました。


地図

 討論会は、「農政のプロ」として活動する国会議員に農家の声を届け、政治に反映させたいとの思いで開かれました。日本共産党からは、高橋ちづ子衆院議員が出席しました。

 討論では、各党とも所得補償の重要性を説きました。しかし、WTO(世界貿易機関)協定に触れ、その見直しを訴えたのは高橋議員だけで、その訴えに会場から拍手がわきました。

 食料自給率について「当面五割の目標だが、六―七割に引き上げることはできる」と高橋議員は指摘。「100%にする」と民主党の主浜了参院議員は主張しました。自民党の玉沢徳一郎衆院議員が「自分が農水大臣のときに、45%に上げる目標を掲げたが無理だった。民主党は100%にするというが、海を畑に変えない限り不可能だ」とのべました。

 高橋議員は「再生産の担保」として価格保障の重要性を語り、同時に輸入規制をすることによって、米に限らず麦や大豆などを増産しても不利にならない体制を整える必要があると強調しました。

 市側が出席議員に手渡した要請書にも「再生産が可能な価格保障の対策」がもりこまれていました。

 市の農業振興協議会会長でもある田村正彦市長は、「全国各地に、きょうのような集会が広がって、第一次産業に携わる生産者の声が国政に生かされるよう、各政党のみなさん、ぜひ頼みます」と語りました。



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