2009年3月5日(木)「しんぶん赤旗」

ソマリア沖派兵活動計画

与党チームが了承


 海賊対策等に関する与党プロジェクト・チーム(PT)は四日、防衛省が提示した、東アフリカ・ソマリア沖に派遣する海上自衛隊護衛艦の活動計画を了承しました。政府が「海賊対処」派兵法案を閣議決定し、国会に提出した後、安全保障会議を開き正式に海上警備行動を発令します。護衛艦は十四日に出港の予定です。

 海自護衛艦の派遣は、現行法(自衛隊法)に基づく海上警備行動によるもの。哨戒ヘリを二機ずつ搭載した護衛艦「さざなみ」「さみだれ」二隻が出動します。派遣人員は、各護衛艦に二百人ずつの計四百人。海上保安官は一隻四人ずつ計八人が同乗し、海賊の逮捕や取り調べなどの司法警察業務を行います。

 活動区域は、ソマリアとイエメン両国に挟まれたアデン湾で、日本籍船や、日本人・日本の積み荷を輸送している外国籍船も護衛します。補給等の拠点は、アデン(イエメン)、ジブチ(ジブチ)、サラーラ(オマーン)の三港。必要に応じて、インド洋にすでに派遣している補給艦から給油を受けます。

 活動計画はまた、固定翼哨戒機P3Cを二―三機派遣する準備も進めるとしています。

図

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