2009年3月4日(水)「しんぶん赤旗」

SFCG問題

「計画的な破たん劇」

参院財金委 大門議員が追及


 日本共産党の大門実紀史議員は三日の参院財政金融委員会で、商工ローン大手のSFCG(旧商工ファンド)の破たん問題を取り上げました。

 中小企業への高利融資、強引な取りたて、貸しはがしと無法を重ねていたSFCGは二月二十三日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されました。

 大門氏は、SFCGの大島健伸氏(前会長、創業者)が民事再生法の適用申請の直前に代表権を返上するとともに、関連会社に自宅の抵当権を設定させている事実を紹介。「この破たんを見越して、自分の資産だけを保全しようとしたのではないか」と指摘しました。

 さらに大門氏は、SFCGが、破たん前に優良債権だけを日本振興銀行に譲渡した実態を示し、「民事再生の手続きに入った際に、『債権者に返済する原資はない』と主張するためにやっているのではないか」と、金融機関を監督する金融庁の姿勢をただしました。

 大門氏は、「SFCGの破たんは同社の一人芝居ではなく、日本振興銀行と一体の計画的な破たん劇の疑いがある」と強調しました。

 与謝野馨財務・金融相は「今度の民事再生の申請も真実性の高いものでないといけない」とのべ、「申請前に理由なく財産隠しをやるとか、そういうことは社会行為として許されていない」と断じました。


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