2009年3月2日(月)「しんぶん赤旗」

外国の米軍基地ノー

ワシントン集会 沖縄の被害告発


 【ワシントン=小林俊哉】米国の反戦・平和団体が共催して、外国の米軍基地に反対する集会が二月二十七日からワシントン市内のアメリカン大学で開かれています。約百五十人が参加し、二日目の二十八日は沖縄やイラクなど各国の米軍基地反対の取り組みの経験を聞きました。

 沖縄で米兵犯罪を告発する女性運動にとりくむ高里鈴代さんは、沖縄の基地の歴史を説明し、世界の紛争への介入拠点になっている実態を告発。「米軍基地の存在は、人々の生活を脅かしている」と述べ、基地をなくすことが重要だと強調しました。

 熱心にメモをとりながら聞いていた二十代の女性エローラ・デレノンコートさんは「沖縄の基地が引き起こしていることは、本当に許しがたい。いまだにこんな被害が出ていて、女性たちが苦しんでいるなんて」と話していました。

 イラク人建築技師で、現在は米国で平和活動に取り組むライド・ジャラルさんは、オバマ大統領が表明したイラク米軍の撤退計画について、「イラク国民にとって、受け入れる余地がある提案だ」と評価しました。

 その一方で、米軍がイラク軍に訓練や助言をすることについて、「イラク人には米国の指導など必要ない。自分たちの安全保障は自分たちでできる。米国ができるイラクへの最大の贈り物は、イラクから完全に出て行ってもらうことだ」と述べ、拍手につつまれました。

 集会は三月一日まで開かれ、二日は議会への申し入れ行動を予定しています。



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