2009年2月28日(土)「しんぶん赤旗」
環境・教育・医療に重点
米予算教書 財政赤字は最大規模
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【ワシントン=西村央】オバマ米大統領は二十六日、中期の財政見通しと、二〇一〇会計年度(〇九年十月―一〇年九月)予算の基本方針からなる予算教書の概要を発表しました。オバマ大統領は発表にあたって「米国をより強くするための投資や、経済の進展のための支出は犠牲にしない」と表明。環境・エネルギー、教育、医療の三分野を重点にすると強調しました。
一〇年度は歳入が二兆三千八百十億ドル、歳出が三兆五千五百二十億ドルとなっています。
環境分野では、二酸化炭素の排出権制度を創設し、一二年から一九年までに六千四百六十億ドルの収入を見込んでいます。石油・ガス会社に対する減税措置の撤廃も打ち出しています。
教育分野では初等教育に重点を置いて、州への支援を強化。医療分野では、国民皆保険をめざす改革のための準備基金を創設する方針を打ち出しました。
金融支援策では、昨年の公的資金投入枠七千億ドルに加え、必要に応じて追加できるよう、二千五百億ドルの財政出動を可能とする内容を盛り込んでいます。
景気対策や戦費などがかさみ、〇九年度は財政赤字が一兆七千五百二十億ドルと史上最大規模となります。一〇年度も引き続き一兆ドルを超える赤字を見込んでいますが、大統領一期目の任期が終了する一三年度までに五千三百三十億ドルまで圧縮するとしています。
財政赤字を実質GDP(国内総生産)比でみると、〇九年度は12・3%で第一次世界大戦以降では最悪。一三年ではこれを3・0%まで削減する方針です。
今回の予算教書は就任後間もないため、概要にとどめ、詳細は四月ごろ発表の予定です。


