2009年2月28日(土)「しんぶん赤旗」

非正規切り15万8千人

1カ月で3万3千人増

厚労省調査


 厚生労働省は二十七日、十五万七千八百六人の非正規労働者が三月末までに職を失うとする調査結果を発表しました。輸出大企業を先頭に、非正規労働者の解雇・雇い止めが続いていることによります。派遣・請負の業界団体は約四十万人と推計しており、実際には厚労省調査よりかなり多い解雇・雇い止めが発生する恐れがあります。

 厚労省調査は企業からの聞き取りによるもので、一月の前回調査時から約三万三千人増加しています。

 雇用形態別では、派遣労働者が十万七千人で68%を占め、このうち中途解除が五万人とおよそ半数です。依然として違法解雇が横行し、増加しています。

 また、派遣会社に対する調査によると、派遣先から中途解除された約二万一千人のうち、81%は派遣会社からも解雇されています。他に派遣されるなど雇用が継続しているのは、わずか10%です。

 三月末までの正社員の解雇数は、百人以上の大量離職の集計だけで、九千九百七十三人です。

 契約を中途解除する場合の補償など、厚労省の指導監督件数は、一月末までに派遣先九百四十一件、派遣会社千七百九十件となっています。

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