2009年2月15日(日)「しんぶん赤旗」

子どもの就学保障を

貧困・格差に反撃 全教大会始まる


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(写真)開始された全教の第26回大会=14日、東京都内

 「不況、リストラ、貧困と格差から子どもたちを守ろう!」などのスローガンを掲げ、全教(全日本教職員組合)の第二十六回大会が十四日、東京都内で始まりました。二日間の日程です。

 米浦正委員長は、子どもの貧困や青年の就職難が深刻化する一方、国民の反撃が始まっていると強調。年収五百万円以下の世帯の高校授業料の無償化など子どもの就・修学と進路を保障する運動を強め、子どもの生活実態に目を向け、相談に乗るなどきめ細かい教育実践をと呼びかけました。教育の「構造改革」路線の破たんが始まっているとのべ、政府に教育政策の根本的見直しを求めていこうと訴えました。

 方針提案した東森英男書記長は、憲法闘争と結合し、憲法と教育の営みに立脚した教育づくりをすすめるため、地域での「教育子育て九条の会」のとりくみを訴えました。教員免許更新制の廃止・実施凍結を求めて失職者をださせず、矛盾を深める全国一斉学力テストで教育委員会と懇談をと提起。貧困と格差を拡大する「構造改革」路線に対して国民共同のたたかいをすすめ、総選挙で政治転換をと呼びかけました。

 討論では、「地元高校の募集定員が少なく、高い通学費を払って遠距離通学をよぎなくされてきたが、『不況のなか高校に行けなくなる子どもがでる』と父母・住民とともに運動をすすめ、府知事に定員について柔軟対応すると約束させた」(京教組)、「諸団体と共同して反貧困ネットワークをつくっていく」(青森高教組)などの発言が続きました。

 日本共産党の井上哲士参院議員が来賓あいさつしました。



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