2009年2月5日(木)「しんぶん赤旗」

失業者対策

雇用へ住宅を建設

ブラジル、貧困地域に計画


 【メキシコ市=島田峰隆】ブラジルからの報道によると、同国のルラ大統領は三日、金融危機の影響で失業した人を対象とした臨時の雇用策として、全国の貧困地域に五十万戸の住宅を建設する計画を発表しました。リオデジャネイロでの演説で述べました。

 同大統領は、ホームレスになった人の宿泊先を確保するために、国の所有施設で現在使われていない建物の状況を調査し、開放する方針も明らかにしました。

 ルラ大統領は、米欧の豊かな国が世界的な経済危機を招いたことを批判。「以前、われわれに規則を指図していた国々に対し、経済回復のためブラジルがいまやっていることをするように、と告げよう」と皮肉をこめて語りました。

 ブラジル政府によると、金融危機の影響により昨年十二月だけで六十五万四千人の雇用が失われました。



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