2009年2月5日(木)「しんぶん赤旗」

派遣切り「死も考えた」

党都議団 街頭相談、途切れず


 日本共産党東京都議団は四日、JR新宿駅東口で街頭労働相談を行いました。一月二十七日の池袋駅東口に続く二回目で、午後一時の定刻前に相談の机を並べるとすぐに相談者が席につき、終了の午後三時をすぎても途切れませんでした。「年末に派遣切りされ、野宿している」「仕事が見つからない」という人など二時間で二十人が相談に訪れました。

 三日ほど前に仕事を探しに上京した四十四歳の男性は、昨年七月から群馬県のボールペン製造子会社で派遣社員として働いていましたが、十二月半ばで契約を打ち切られました。上京した日は新宿区内の公園で野宿、翌日ネットカフェに泊まったら三千円の所持金が千円になりました。

 ハローワーク新宿でも雇用促進住宅入居や貸付金の審査に時間がかかるといわれ、新宿駅前で途方に暮れていたところ、ちょうど配っていたビラを見て相談しました。たぞえ民夫都議、雨宮武彦区議とともに区役所を訪れ、一時保護施設に入ることができました。男性は「一時は死んじゃおうかと考えたこともある。とりあえず落ち着けるので仕事を探し、介護の資格も取りたい。派遣の自由化はやめるのが一番いい」と話しました。

 住み込みで働いていたカプセルホテルの仕事を一カ月で解雇されたという二十八歳の男性は、大きなスポーツバッグに身の回り一式を抱えて相談に立ち寄りました。時給九百円、八時間労働の契約通りなら十八万円ぐらいになるのに三万円ほどしか支払われず、所持金は五十円でした。

 前々日から泊まるところもなくファストフード店で過ごしたり、電車の車内で寒さをしのぎました。「新宿で偶然降りたら相談をやっていてよかった」と話します。男性は近藤なつ子区議と新宿区役所へ向かい、簡易宿泊所に宿泊しながら仕事を探すことができるようになりました。

 行動には谷川智行衆院東京比例予定候補、冨田なおき東京1区予定候補、田村智子党都副委員長、党新宿区議団も参加しました。



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