2009年2月1日(日)「しんぶん赤旗」

賃上げ実現・雇用守ることが最大の景気対策

JMIUが臨時大会


 JMIU(全日本金属情報機器労組)は三十一日、東京都内で臨時全国大会を開き、積極的な賃上げと、雇用を守る課題を結びつけて経済危機を突破しようという春闘方針を決めました。

 あいさつした生熊茂実委員長は、相次ぐ「非正規切り」に反撃を開始した、いすゞ自動車支部の結成について、「たたかう勇気と前進への可能性を発信し、多くの労働者の労組加入のきっかけをつくった」と指摘。非正規労働者の各地のたたかいを勝利させる団結と協力、労働者派遣法の抜本改正に向けた奮闘を呼びかけました。

 生熊氏は、業績悪化を口実にした安易な解雇・賃下げ攻撃に対し、賃上げを実現し、同時に雇用を守ることが最大の景気対策になると強調。「賃上げの春闘要求が経営努力を引き出し、企業の将来展望をつくる」とのべ、内需拡大に転換させるたたかいを訴えました。

 方針提案した三木陵一書記長は昨年六月以降、例年の倍の約千百人が加入し、労組への期待が高まっていると指摘。月三万円以上の賃上げ要求基準を提起し、「暮らしと雇用を守るルールある社会をつくっていく大仕事の春闘だ」とのべました。

 討論の冒頭、いすゞ自動車支部の松本浩利委員長が「派遣会社との交渉も前進させている。みなさんの支援を得て勝ち抜きたい」と決意を語りました。

 群馬の代表は、職場の論議で、五十代の女性が「賃上げ要求は青年の未来をつくる組合の義務だ」と話し、積極的な要求を議論していると紹介。静岡の代表は外国人労働者が三つの分会を相次ぎ結成して雇い止めとたたかっていると報告、「厳しい情勢を運動を大きくして突破したい」と語りました。

 日本共産党の吉井英勝衆院議員が来賓あいさつしました。

 JMIUは全国大会に続き、結成二十周年の記念レセプションを開きました。



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