2009年1月31日(土)「しんぶん赤旗」

オバマ米大統領

高額役員報酬は「無責任の極み」


 【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領は二十九日、米国の金融界の役員が高額報酬を受け取り続けていることについて「無責任の極みだ。恥ずべきことだ」と批判しました。

 米紙ニューヨーク・タイムズは同日付一面で、経済危機で大量解雇が相次いでいるなか、金融界の役員たちが昨年一年間で推定総額百八十四億ドル(約一兆六千五百六十億円)もの報酬を受け取っているとの記事を掲載。過去最高額だと報じています。

 オバマ政権は、ブッシュ前政権が始めた政府資金による金融業界救済策を引き継いでいます。経営難だといって国民の税金で救済を受けながら、巨額報酬を懐に入れる役員たちに、国民の批判は必至です。

 こうしたなかでオバマ氏も「ウォール街の人たちには自制と責任感を示してもらいたい」と苦言を呈せざるをえませんでした。


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