2009年1月28日(水)「しんぶん赤旗」

二次補正案

大企業支援策に反対

両院協議会で大門議員


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(写真)両院協議会に参加する大門実紀史参院議員(右端)=27日、国会内

 二〇〇八年度第二次補正予算案をめぐって二十七日に開かれた両院協議会に、参院のメンバーの一人として日本共産党の大門実紀史議員が出席しました。

 大門氏は、同予算案に盛り込まれた日本政策金融公庫など政府関係機関の予算案に反対する意見表明を行いました。

 同案は、大企業のコマーシャルペーパー(CP、社債の一種)を政策金融公庫が政策投資銀行を通じて二兆円規模で買い取りを行うとしています。

 大門氏は、大銀行は、中小企業への貸し出しを減らす一方、大企業へは「六兆円も増やしている」と指摘。「このうえ政策投資銀行が個別企業からCPを買い取るという異常な手段で資金供給するというのは、大企業への大盤振る舞いという批判をまぬがれない。それだけ財政資金の余裕があるなら、中小企業にもっと回すべきだ」と述べました。

 また、大門氏は「政府保証債でCPの原資を調達することは、損失が生じた場合に国民負担につながる」と強調しました。

 大門氏は、「補正予算案には、中小企業向けの資金供給対策が含まれているものの、いまの中小企業の危機的状況に対してあまりにも貧弱で不十分と言わざるを得ない」として反対を表明しました。



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