2009年1月25日(日)「しんぶん赤旗」

「増税のレール敷き」批判

TBS系番組で小池議員


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(写真)「サタデーずばッと」で発言する小池晃政策委員長=24日、TBSテレビから

 日本共産党の小池晃参院議員は二十四日朝放映のTBS系番組「みのもんたのサタデーずばッと」にコメンテーターとして出演しました。自民・公明内閣が前日に消費税率引き上げを二〇一一年度までに法制化することを盛り込んだ〇九年度税制「改正」法案を閣議決定したことについて各党の出演者と議論しました。

 小池氏は、増税実施まで「二段階方式」になったといわれるが、消費税を引き上げる方針は全く変わっていないと指摘。「結局、消費税増税のレールを敷いたわけで、選挙で信を問うべき問題なのにそれもやらずに勝手に増税の方向を決めたのは許されない。徹底的に追及する」と述べました。

 公明党の高木陽介衆院議員が「消費税は社会保障を充実させるため」と述べたのに対し小池氏は「消費税を始めるときは(高齢者介護の)ゴールドプラン、消費税を5%に上げるときは新ゴールドプランのためといった。いつも『社会保障のため』だというが、この間、日本の社会保障は先進国で最低水準になった」として、与党の主張は増税実施の「口実にすぎない」と批判しました。

 自民党が税制「改正」法案を了承したことで、一一年度増税実施明記の賛成派・反対派「どちらにも都合のいい玉虫色の決着」(ナレーター)と指摘されるなか、「反対派」だった同党の山本一太参院議員は「将来的には引き上げることを示唆してもいい」と発言。民主党の長妻昭衆院議員は、「景気が悪いときはやってはいけない。必要があればみなさまにご負担をお願いする」と述べ、基本的に引き上げには反対ではなく、増税にむけて与党とも議論を進める考えを示しました。

 みの氏に「共産党は消費税、問題外ですか?」と聞かれた小池議員は、「(増税は)とんでもない。税金というとすぐに消費税という考え方は直すべきだ。大企業と大金持ちに実施した減税を見直すだけで財源は十分ある」と主張しました。

 番組では、天下りした官僚が「渡り」で巨額の給与・退職金を手にしている特集も放映され、コメントを求められた小池氏は、「(天下り先の)団体はほとんどが税金で支えられている。この問題を放っておいて消費税増税なんてとんでもない話だ」と指摘しました。



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