2009年1月21日(水)「しんぶん赤旗」

「派遣」からマルクスまで

テレビ東京系「カンブリア宮殿」 志位委員長語る


 なぜ若者の入党が相次ぐのか、「『ルールなき資本主義』から『ルールある経済社会』」とは、そして今の経済危機に対するマルクスの「予言」とは――。19日放映のテレビ東京系番組「日経スペシャル カンブリア宮殿」に日本共産党の志位和夫委員長がゲストで初出演。「派遣切り」された労働者の実態や党活動の様子など同番組が独自に取材した映像を織り交ぜながら、作家の村上龍氏、女優の小池栄子さんのインタビューに縦横に答えました。(詳報


 村上氏は冒頭、「格差問題が社会の許容量を超えて広がりつつあるなかで、若者たちが共産党を支持したり、新たに党員になったりしている。志位さん率いる日本共産党が本当にその受け皿になれるのか、率直に聞きたい」と志位氏をゲストに迎えた問題意識を語りました。

 トヨタ自動車幹部らに「派遣切り」中止を要求する志位氏の映像などが映し出され、日本経済のあり方が議論になりました。

 志位氏は「一社で(『派遣切り』を)やればもうけがでるかもしれないが、みんなでやったら自殺行為になる」と大企業全体の大量首切りが日本経済を悪循環に導くことになると警告。「使い捨て労働」を生み出した背景に相次ぐ労働者派遣法改悪があること、「『派遣切り』しかほかに選択肢がないという意見がありますが」(小池さん)との質問にも、大企業の内部留保のごく一部を取り崩せば人員削減せずに済むことを示しました。

 資本主義をどうみるかもテーマに。志位氏は、マルクスが『資本論』で、資本は社会によって強制されなければ労働者の健康も寿命も何ら顧慮せず、無制限の利潤追求に走ることを指摘していると紹介。「マルクスはやっぱりいいことをいいますね」(村上氏)「マルクスといま初めて触れ合いました」(小池さん)との感想も出されました。

 番組を見た視聴者からは党本部に反響が次々寄せられ、なかには入党を申し込む人もいました。



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