2009年1月19日(月)「しんぶん赤旗」

暴力団関連企業から献金

自民・中山元外務政務官

大阪府も“親交ある”と入札排除


 自民党の中山泰秀衆院議員(大阪4区)が支部長を務める「自民党大阪府第四選挙区支部」が、“暴力団と親交がある”として、大阪府などの公共事業から排除された企業から二〇〇七年までの四年間に計百六十八万円の献金を受け取っていたことが分かりました。


 献金していたのは、警備会社「三友セキュリティサービス」(大阪市浪速区、資本金四千万円)と関連会社「アビエスコーポレーション」(堺市西区、資本金一千万円)。大阪府警は昨年十一月十一日、両社と、「三友ビルテクノス」(大阪市浪速区)の三社について、「暴力団員と社会的に非難される関係を有している業者である」として、「大阪府暴力団等排除措置要綱」にもとづき、大阪府などに対し、公共事業から排除するよう通報。大阪府は翌十二日から一年を経過し、かつ改善が認められるまでの期間の入札参加を排除する措置をとりました。

 自民党大阪府第四選挙区支部の政治資金収支報告書によると、同支部は三友セ社から、〇四―〇七年に毎年二十四万円、アビエス社から〇五―〇七年に毎年二十四万円、両社あわせて百六十八万円の献金を受け取っていました。

 中山議員は、父親の中山正暉元建設相の秘書などを経て、〇三年十一月の総選挙で初当選し、現在二期目。安倍内閣、福田内閣で外務政務官を務め、現在、自民党の国防部会長代理。〇七年六月には、政府の犯罪対策閣僚会議が「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」を取りまとめています。中山氏の姿勢が問われています。

 中山議員の事務所は、三友セ社などからの献金について、「当時は暴力団と関係のある企業という認識はなかった。調べてみると、府庁の警備もしている会社で、府警のОB二人も在職していた。返金については、犯罪被害者支援の団体などに寄付ができたらなあと思っている」としています。

 三友セ社は、〇七年、自民党の馬場伸幸・堺市議が支部長の「自民党大阪府堺市第12支部」にも十二万円の献金をしていました。



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