2009年1月19日(月)「しんぶん赤旗」

繁華街で原爆展開催

マハティール前首相夫妻ら訪問

マレーシア


 マレーシアを訪問中の日本原水協と日本被団協の代表は十七日、首都クアラルンプールの繁華街にある中央マーケットで原爆展を開催、多数の市民、若者が訪れました。

 会場は中央マーケットの四十坪ほどの部屋。廃虚となった広島・長崎の全景、熱線、爆風、火災、放射線の被害を示す写真パネルや被爆者の手で描かれた絵、原爆瓦や熱で変形したビン、ボロボロになったブラウスなどが展示されました。

 開会後まもなくマハティール前首相夫妻や核戦争防止国際医師会議のロナルド・マッコイ元共同会長らが訪れ、日本原水協の高草木博事務局長や日本被団協の田中煕巳事務局長の説明に耳を傾けながら、熱心に展示を見ていました。

 市民や若者たちに囲まれたマハティール氏は、「私たちも広島・長崎のことは多くを語ってきたが、こうして実際に目で見ることは大事なことです。原爆の被害を受けた日本のみなさんだからこそできる活動です。悲劇がくり返されないためにも原爆展の活動を旺盛に続けてください」と一行を励ましました。

 展示を見た多くの人たちが目に涙をため、「原爆投下は本当に歴史的な出来事。見に来てよかった」など感想を述べていました。会場の内外に用意されたデスクでは折り鶴を折り、「核兵器のない世界を」署名に列をなして応じていました。

 これまで展示会や集会をおこなったイスラム大学やマレーシア工科大学の学生たちがビラを配ったり来場をよびかけるなど、熱心に手伝ってくれました。



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