2009年1月18日(日)「しんぶん赤旗」

再建マンシヨン、住民に

東京 耐震偽装の「GS稲城」


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(写真)建て直されたマンション「グランデサラ多摩川」=17日、東京都稲城市

 姉歯秀次元一級建築士による耐震強度偽装で建て直しを余儀なくされた東京都稲城市の分譲マンション「グランドステージ(GS)稲城」が完成、住民への引き渡しが十七日、行われました。国土交通省によると、建て直して完成したマンションは五件目。

 事件を風化させないため、略称が「GS」となるよう「グランデサラ多摩川」と命名されました。九階建て二十四戸だったのを十階建てにし、増えた三戸を分譲して建て替え費用に充てます。ただ、一戸の販売先が決まっていないといいます。

 建て替えの総事業費は約七億九千万円で、住民は旧マンションのローンに加え、平均千七百万円の追加負担を強いられます。

 建て替え組合の赤司俊一理事長(41)は、話し合いを重ねた末の完成について「どこに誰が住んでいるのか分かっているマンションはそうない。これまでの年月は決して無駄ではなかった」と前向きに話しました。


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